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CMF2005の記事一覧

2005年

2005年8月6日

■会場
滋賀県近江八幡市仲屋町中21 酒游舘

■日程
8月19日(金)
ウェルカムセッション(若尾裕)
哲学ワークショップ「時を聴く(1)」(椎名亮輔)
インプロヴィゼーション・ワークショップ(1)(ジョエル・レアンドル)
8月20日(土)
めざましセッション(寺尾孝太)
哲学ワークショップ「時を聴く(2)」(椎名亮輔)
インプロヴィゼーション・ワークショップ(2)(ジョエル・レアンドル)
オープン・コンサート
8月21日(日)
めざましセッション(加藤チャーリー千晴)
インプロヴィゼーション・ワークショップ(3)(ジョエル・レアンドル)
さよならパーティ

■講師
●ジョエル・レアンドル Joelle Leandre
フランス、パリ在住。フリーインプロヴァイザー、作曲家。世界各地で数多くのツアー、ソロ公演、多くのミュージシャンとの共演などを行う。その演奏は高度な音楽力と独得のユーモアに満ち、天性の自然な声のパフォーマンスを加え、即興音楽ファンを惹きつけている。2002年、2004年はミルズカレッジ(カリフォルニア)で即興演奏と作曲の講座を担当し、好評を得た。今年度のル・マン・ジャズ・フェスティバルの表紙を飾りシリーズ演奏家として活躍。今やヨーロッパ音楽界の押しも押されもせぬ大御所インプロヴァイザーである。2005年CMFゲストとして来日、ワークショップを担当する。

●椎名亮輔
哲学博士 東京大学大学院博士課程満期退学。パリ第8大学音楽学部博士準備課程を経て、ニース大学文学部哲学科博士課程修了。著書『音楽的時間の変容』(現代思潮新社)、訳書マイケル・ナイマン『実験音楽―ケージとその後』(水声社)ほか。同志社女子大学助教授
メールで送っていただいた自己紹介文より―「混沌とした現代の音楽の面白い部分を楽しむこと、ピアノを弾くこと、いろいろ読むこと、考えること、散歩すること、眠ること、などなどを通して音楽を体験し、味わい、考え、ということが好きだし、仕事でもあります。(ありがたいことです。)」

2005年の感想

2005年8月6日

参加者アンケートから

参加者アンケートから「参加きっかけ」や「感想」の項目。
項目が別のところは、「/=スラッシュ」で区切っています。

頭が何度か沸騰して、スッキリ感が忘れられない。/
いろいろな試みを勇気を持ってやってみたい気がしてきました。ありがとうございます。/
なかなか楽しかったが会場の中に泊まるところがあると近くてありがたかったのではと思います。
長命寺のながめは良く、別世界で色々考えることができた感じです。
大山佐知子

椎名先生のワークショップ、もっと固いか、と予想していましたが、意外にもソフトでおもしろかった。
ジョエルには今回、様々な事を学びました(少々ハードではありましたが)。
また、時間と場所の都合がつけば参加したいです。今回はダンス系のワークショップがなかった事が少し残念です。/
会場は音響的には上々。総領のように複数の部屋があれば良いのに。また会場と宿泊が離れているのはやはり不便ですね。日程的に可能なら、少し観光っぽい事をする時間があると良いですね。
河田健二

今回は演奏と考えることの両方があっておもしろかったです。
特に、いろんな人と考えながら即興する時間がもてたことは、いい経験になりました。
前々回(総領町)の広島が会場と宿泊場所が同じでよかったので関西でもそんな場所があればいいなあと思いました。
寺尾孝太

酒游舘の雰囲気がとてもよくて、昨年と同じく楽しい3日間でした。ジョエルさんのコントラバス、最前列できけて、エネルギーをすごく感じました。最高でした!!!
ここに来ると新鮮なことばかりで、来る前と後ではすっきりが感あってきもちよいです。また来れたら来年も来ます!!/
時間や内容など、少しルーズなのがとっても良いです。
新木ありこ

2日目から眠かったっす。いねむりばかりしてすいません。/
いつものことですが3日間は本当にみじかい。でもこれくらいがいいかも。呼んで欲しいワークショップの先生
Tenko、フィルミントン、ローレン・ニュートン、野口雅子
加藤千晴

とてもためになりました。
いろんな方々と人脈ができるのもとてもうれしいです。
ジョエルはものすごいインパクトがある人だし、確固とした方法論を持っていて、それに触れたことは大変勉強になりました。ただ、僕はひねくれているので問題はないのですが、すなおに受け取りすぎて、これがインプロだ!と思ってしまった人がいたらちょっとあぶないかも。ジョエルもすべてを3日では語りつくせなかっただろうし、まったく正反対なことも起こりそうだったし・・。
藤田大輔

ジョエルさんという厳しいリスナーに聞いてもらうことで、日頃の演奏の中で気づかなかったこと、忘れていたこと等を気づかされ、とてもおおくのものを得られました。/
素晴らしかったです。どうもご苦労様でした!
池上秀夫

昨年初参加だったのですが、即興でも様々なスタイルがあるなと思いました。昨年のほうがわりと自由なすたいるだったように感じますが、今回はジョエルさんのやり方で、個性的でおもしろかったです。/
2日目の夜にコンサートをするというのはこれからも続けてほしいです。
けれど、3日目のインプロのワークショップの時にコンサートと関連づけるのか、づけないのか、その辺りがはっきりしているといいなと思いました。
藤井まどか

場所も宿泊場所もとてもよかったです。
初めて参加させていただきましたが、とても刺激的な3日間でした。ありがとうございました。/
(参加費)これだけの内容で19000円は安かった(good)です。
原真理子

ゲストの人とみんながもっと対話(言葉での即興も!)しながら全体が進んでいくともっと面白いと思った。
/音響が良くて良かった。木のぼりできたので満足です!
沼田里衣

3日目だけの参加でしたが、音楽や人との沢山の出会いがあって、とっても充実した数時間でした。途中からの始めての参加者も暖かくスムーズに迎え入れていただけて、うれしかったです。クリエイティブな気持や感覚をほぐしてもらったような感じです。
時間があれば、もっともっとお話したり音楽したりしたかったなあ・・・・と思うくらいです。来年は是非、通して参加したいと思います。 
成田豊

久しぶりにゆったりとした異世界に身をおいて、リラックスしようと思いました。/
この土地は(はじめて来ましたが)、とても気にいりました。とくに今回は疲れた体状態で参加したので、
さいしょのプログラムが体うごかしではなく哲学だったので、空気になじめてうれしかったです。内容は
むかーし授業できいたことのある名、言葉がでてきたなぁ・・というくらいの思い出しかでてきませんでしたが、たまにはこういうのもいいなぁと思いました。/
レアンドルさんのワークでは即興というものにより近づけたと思います。よかったです。
ありがとうございました。
和田純子

部分参加ということで短い時間でしたが大変勉強になりました。次回は是非全部参加してみたいです。
中村栄美子

・ジョエルさんのワークショップ
最高でした。あれだけ自分の考えを伝えて、みんなにやらせて、指示して、その後で、さあ、最後は先生の番、ソロコンサート、みんな見てちょうだい(すごーい)、という構成が何とも素晴らしかったです。
3日目のパーティで、ジョエルさんはコンサートを控えて弾きたくなかったのに、久美さんが何とか弾いてもらうように押し込んだのも、すごかったです。

・椎名さんのワークショップ
「時を聴く」ということに、ぼく自身非常に興味あること、というか人生賭けています。「リアルタイムでの音楽的時間意識の研究」をぼくもある部分でやっています。それを正面切って研究されている方と出会えてよかったです。

・若尾先生ご夫妻のような聞き手に、ぼくの演奏を少しでも聞いていただいてよかったです。

・「一定のテンポに拘るというのは、どうして? 調性に拘る、というのとどう違うの?」という問題を久美さんからいただきまして、ずっと考えています。

・「どうやって音を聞き逃すか」という裕先生との雑談が中途になりました。ぼくの楽器の訓練は実はこの訓練が中心です。まだまだ説明できるだけ説得力を持っていないのですが、いずれお話させてください。禅や意識の問題と結びつけると訳わからなくなりますから、リズム的なテクニカルなことと結びつけることを目論んでいます。
歳森彰

内容について・ジョエルのワークショップは、集団での即興について、一貫して参加者一人一人のあり方と、まわりとの関係を伝えていたと思いますが、時間が経って一番、印象に残っているのは「Be you」ということばです。 厳し過ぎると感じることばも時々かありましたが、21日の夜の酒遊館でのソロコンサートを聴いて、納得しました。 
・椎名先生のお話、ワークショップについては、あの繰り返しの音楽が強烈で、今でも残っています。 お話の方はするりと頭の中をすり抜けてしまったので先生の本をしっくり読みたいとおもいます。
お二人のワークショップの中での演奏(自分たちの)は、緊張館があってとても良かったです。 夜の即興パーティー・3年前に参加した時と違って3部構成になっていて、メリハリがあってよかったです。演奏もノイズのような大きな音がなくなり、私にとつては入りやすいものでした。
全体として・会場が3日間窓のない所だったので少し息苦しかった。 ・体を動かす内容がそう少しあると良かった 藤井真理

ジョエール、刺激的でした。
初対面の方と音を出し合うのに、譜面も、コード進行も、メロディーもない。予め、こんな音を出そうねって話し合うわけでもない。
即興演奏がデタラメにならないのはなぜなんだろう....
じゃあ、デタラメってなんなんやろう..?
出したらダメな音ってないのかもしれない気がしてきた...
セッションし合う仲間の出す音に、耳を開いていたら、自然に音を返してゆける。
それが、Gの音であるか、Aの音であるかが問題ではなく、相手の意志を尊重している音を出しているかどうかの方が大事なんだなぁって思う。
決まり事の多い音楽をやろうとするとき、そのルールを守れない人はヘタくそと言われる。ヘタくそにも音楽をやる権利はある。
どんな音もありえて、全ての人が音楽をやってよくって、じゃあ、なんでもありかよって、そうだ。なんでもありだ。ほんとに?
人が耳を傾ける音楽って多分、その音にプレイヤー自身の強烈な必然があるときだと思う。
今回、CMFに参加して即興音楽の面白さに触れ、また、それ以外の音楽と何が違うんだろか思い、頭ん中、?????!だらけだ。
*ジョエールは話している間も音楽のようだった。生きる意志の強さを音楽からも話す中からも感じた。
西川 ヒコ

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若尾久美さんのレポート

だらだら日記 ジョエルツアーとCMF

19日
車に荷物満載でCMF会場の近江八幡へ。約2時間で着く。途中「得々うどん」でお昼。2時半少し前に着く。荷物を降ろして準備。すぐに参加の方々が到着。神戸大の沼田さん、原さん、藤田君、寺尾君たちも到着。椎名さんが二人のお嬢さんたちと到着。夜の「ほか弁」の注文。配達してくれるのがありがたい。

3:00簡単な自己紹介
3:30若尾裕のウエルカム・セッション(酒游舘にあったすごくおおきい一枚板でできた樹のテーブルに耳をつけて音を聴く。)

4:00椎名さんのワークショップ:お話しとCD。「時」を切り取った音楽としてのジョン・ケージ「4分33秒」。そのあとジェフスキーの「付和雷同者たち」通しで一回。45分くらいかかったかな。

夕食:ほか弁

7:30ジョエルさんのワークショップ:4~5人のグループをジョエルが指名して演奏。結果的には全員が演奏したと思う。ものすごいエネルギッシュな声、話し、通訳がまにあわない。そんなことはおかまいなしに通訳している最中に次々先を話す。話せば話すほど声が大きく、早く、なっていく。もっと聴け、相手の音を聴け、音だけでなくリズムも聴け、自分の殻の中だけで弾くな、などなど。演奏を途中で止めての指示がじゃんじゃん。

夜は妙覚院という宿坊へ車に分乗して行く。お風呂(シャワー)、お茶、お布団、朝ごはんの準備が終わっている。お布団が清潔でうれしい。蚊取り線香があちこちに。なんか良い感じ。お風呂が終わって宴会のはじまり。ジョエルさんは酒。みんなも酒、ビール、お菓子、いろいろ。

20日
宿坊から琵琶湖が輝いて見える。朝ごはんがおいしい。手作りの味。
9:30宿坊を出発して酒游舘へ。
10:00「めざましセッション」寺尾孝太さん、彼が今研究しているジョン・スティーブンスの音のゲーム。「ゴースト」他人の出した音を真似るなどとても面白い。

10:30「哲学ワークショップ」2回目  時を切り取ったもう一つの例、フェラーリ「プレスク・リアン」などなどをお話しと共に聴く。演クリスチャン・ウォルフ「一人、二人、あるいは三人のための」という言葉で書かれた作品を皆で演奏。この曲は4つの種類の演奏方法があって奏者は自由に選べる。
たとえば、(1)「前の音が始まった後で演奏する。それが止まるまで維持する。」(2)「いつ始めても良い。他の音が始まるまでそれを維持し、それと同時にやめる。」などなど。

お昼は近くのレストランで。私は朝ごはんをいっぱい食べたのでレストランには行かずコロッケの買い食い。近江牛コロッケ。

午後はジョエルの「ワークショップ」2回目 リズムのつかみ方、ますます大声のジョエル。3回のワークショップじゃ足りない、と言っていたけどこれが1週間も続いたら大変だ。通常1週間は必要と言っていた。それが数ヶ月続くミルズカレッジの学生は大丈夫なのか、などと思ってしまう。

終わってから、ジェフスキーの練習。うまくなった!(・・私はすぐ間違える)

夜ごはんを食べに出る。車に分乗でファミレスとか。私はうどん&のり巻き。

夜はCMF参加者コンサート。酒游舘は比較的便利な土地にあるせいか、今年はお客さんが見えた。昨年のゲスト大倉さんとその友人、99年のゲスト野村誠さん、そして林加奈さん、飯山さん、その他のかたも。まずジェフスキーを演奏。テンポが速くなっていて30分程度で終了。途中から野村さんの力強いケンハモが加わる。そのあとジョエルの指名で演奏。そしていよいよ参加者の自由演奏。途中で林加奈さんが跳び入り!次にジョエルまで飛び入り!(ボーカルで客席から)。野村さんが「はないちもんめ」をやってくれる。山田さんと私、そして野村さんが加わってトリオ。私はどちらに合わせたらいいのかわからない。衛子さんのひそかな音を聞きつつも、しだいに野村さんの音の波に巻き込まれていく。

妙覚院に帰ってまた宴会。酒、ビール、お菓子、おつまみ。食べ物が増えている。みんなの買った食べ物が珍しくておいしい。

21日
朝ごはんはやはりおいしい。全部手作りの味。
9:30酒游舘へ出発。
10:00から「めざましセッション」加藤千晴さん担当、声を使ったワークショップ。大きい声や小さい声、いろいろな声を出していく。みんな楽しんでいる。音の罰ゲームみたいな遊びもあって時間が足りないくらい。
10:30から「即興」3回目。ジョエルのエネルギーが英語を通り越してフランス語に変わる。椎名さんが訳してくれる。訳をすっとばして話は先へ先へと飛ぶ。訳がまにあわないけどおかまいなしですっ飛ばす。雰囲気が伝わる。10人のビッグバンドでソロの立ち上げと終わり、リズムの生かし方、3~4人の室内楽、ジョエルの指揮で音楽がどんどん大胆に。

13:00最後のパーティの時間。酒游舘が用意してくれたお酒やビールやお料理。飲みきれないくらい。酒游舘のお酒はとてもおいしいらしい。みんなが楽しそうに話をしている。初参加の人達も、常連の人達も、ジョエルさんも椎名さんも。

あっというまに午後3時になりお別れ。
数人が夜のジョエルのソロ・コンサートに残る。

片づけが終わって、ゆっくり散歩などをして開演を待つ。
夜7時30分開演。

若尾久美さんのブログより転載

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池上秀夫さんのレポート

CMFとジョエルさん

 8月19日から21日に滋賀で開催された、若尾裕氏と若尾久美氏主宰による「クリエイティブ・ミュージック・フェスティバル」に参加してきた。今回の講師は、ジョエル・レアンドルさん。彼女の音楽、そして演奏に影響を受けている私としては、これは願ってもない機会であった。

 フェスティバルは、ジョエルさんによるインプロヴィゼーション・ワークショップと同志社女子大学助教授の椎名亮輔氏による哲学ワークショップを軸に、参加者のコンサートやセッションなどが組まれていた。

 ワークショップの内容については、若尾久美さんのブログ「ネテバカリ」に詳しいので、そちらにゆずることにする。

 印象に残っているのは、彼女が「To be you」という言葉を繰り返していたこと。「あなた自身であれ」ということだ。共演者の音を聞くことは当然のことで、ワークショップの中でも「聞く」ということが大きなテーマになっていたのだが、同時に自分自身の中から出てくる音を大切にし、それに正直でいることを強調するところは、ある意味フランス人らしいというか。いや、ジョエルさんらしいと言ったほうがいいのかもしれない。

 このことは、彼女自身の活動に深くつながる部分がありそうだ。3日目のワークショップの中で、彼女は西洋音楽について「どうしてこうなってしまったのか。作曲家の持つ力が圧倒的に強く、演奏家はそれを音にする媒体のようになってしまっている。私はその状況に強い怒りを覚えて自分の音楽を演奏するようになった。そして私は今でも怒っている」と語っていた。音楽院を首席で卒業し、ブーレーズのアンサンブル・アンテルコンタンポランのような名手の集団のようなオケに所属していたジョエルさんだ。オーケストラで演奏していれば、もっと安定した生活ができたかもしれな。だが、彼女はあえて厳しい道を選んだわけだ。女性が一人でコントラバスをかついでヨーロッパ中を飛び回る。大変なことだったろうと思う。

 若尾さんのブログにもあるように、ジョエルさんはワークショップを通じて、通訳が追いつかなくなるほどエネルギッシュに喋りつづけた。イバラの道を一人切り開いてきた彼女の、大きなエネルギーの一端に触れることができたような気がした。

 コンサートは3部構成。はじめに椎名氏が持ってきたジェフスキの『パニュールジュの羊』をやり(これがまた大変だった)、次にジョエルさん指名による編成でのステージ、最後に参加者が自主的にグループを組んでのステージとなった。
 ありがたいことに、2部ではジョエルさんの指名により共演する機会を得た。で、トバしました。最初っからハイテンションな演奏をしかけ、ジョエルさんもそれに呼応してくれて、けっこう激しい演奏になった。
 演奏の後、ジョエルさんはニコニコ笑って握手してくれたが、「We could many things. あれもよかったけど、他にもいろいろ可能性があったと思うわ」とも言っていた。たぶん彼女はもっと違う内容の音楽をイメージしていたのだろう。私はあえてそれに合わせることを選ばず、自分から強い演奏仕掛ける道を選んだ。彼女の言う「We could many things」は、私自身も感じている。でもまあ、10分になるかならないかの持ち時間の中で何かをしようとすると、やはりああなるよな、とも思う。ということで、特に後悔はないのだが。

(音がないところでこんな話をされても、分かんないですよね。すみません。年末ごろには、若尾さんのレーベルMesosticsからCD-Rが出ると思うので、興味がある人は聞いてみてください)

池上秀夫さんのホームページの雑記帳より転載
https://homepage3.nifty.com/contrabassism/

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